昨日の市民文教委員会で、岡山市立後楽館高校が定時制から全日制に変わる議案が賛成多数で可決されました。
非常に残念。。。。
変更理由に教育長は、新築移転すること、高校授業料も無償化され影響が少ないことを挙げた上で、
①就労学生がずっとゼロである。
②日中の時間を増やし、総合単位制をより充実できる。
③中高との交流ができる(中高一貫校です)。教育内容が充実できる。
④ほとんどの生徒は3年で卒業している。
⑤保護者も全日制への移行を望んでいる。
といったようなことを挙げられました。しかし、現在4年生も18人おり、夜間授業を履修している生徒も60人余。就労学生の定義は、正規雇用だって。アルバイト学生は把握していないそうです。。いまどき一般的にも正規雇用が難しい時代です。
アルバイトしながらでも通える学校をなぜなくすのか☆中途退学者も少ない学校です。それは4年生であることも関係あるかもしれません。理由②~④は今でも工夫できること。⑤は在学生の保護者の意見。岡山市全体としての議論が必要なのでは☆
岡山市の定時制高校は、県立烏城高校☆のみとなります。倉敷には7校あります。今、岡山の不登校児童・生徒はずっと全国ワーストクラスです。普通の学校に行きたくない・行けないと思う子どもたちにも行きやすい学校だったと思います。『金の卵』時代とは違う今の時代のニーズを踏まえた議論がもっと必要だったはずです。
こんなに特徴ある学校をなぜなくすのか☆中高一貫校なんて今や校風にも特徴にもなりません。非常に残念☆
委員会では、自らも保護者である下市議員「全日制移行の必要を感じない」という議論が白熱しました。私も一生懸命訴えてみました。議論すればするほど、新築移転と同時に合理化したかっただけなのか、と思わずにいられません。他議員が何を根拠に賛成できるのか全く理解できませんでした。。。
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下市議員の「必要に感じない」というのは、中高一貫校にする必要を感じない、ということですか?
あんみつさん、コメントありがとうございます。
失礼しました。逆です。全日制にする必要性を感じないと言う意味です。私も同感。定時制のニーズが無くなったとは思いません。教育委員会は、総合単位制で(大学みたいな感じ)、全日制高校にいけなかった人の受け皿となっていた創設理念は今後も変わらないと言われるのですが、5年後10年後その理念が守られているという保障はありません。わざわざ私立みたいな特色ださなくても、定時制のあり方をしっかり検証してからでも良かったのではないかと思うのです。
やっぱりですか。僕の出身中学校からも後楽館へ進学する人はいましたが、特に問題がなさそうな生徒ばかりが「試験が楽で自由な校風がいい」という理由で、入試に臨んでいました。なので「いつかはこうなるかなあ」とは思っていました。ですが、年々増える不登校や、問題を抱えた生徒が進学できる高校として定時制は必要です。これで岡山市内の定時制高校が烏城だけになってしまうのは深刻な事態だと思います。そもそも後楽館の設立理由は不登校や問題を抱えた生徒の受け皿にするためだったのでは?行政の矛盾を感じます。
こうきさん、コメントありがとうございます。
同感です。定時制の今日的な意義について、もっと時間をかけたしっかりした議論が必要だったと思います。今回は、その過程がほとんど見えず、唐突な感がぬぐえません。これは他の委員や委員長からも出ていた意見です。